第22回雪のラブレター入賞作品
初雪や 初のイヤホン 半分こ (村山市:菊池衣麻)
つきあってまだ間もないのだろう。お互いに大好きな曲を、イヤホンの片方づつを分け合って聴いている。初めてのことだ。暗く重い夜空から初雪がちらほらと降りてくる。二人の背中を押すように・・・
ブランデー いよいよ開けて 冬籠 (尾花沢市:ぷりん)
何かの時に開けようと思っていた取っておきのブランデー。雪深くなってきたこんな時こそ、大好きな人と封を切って楽しく嬉しいひと夜を過ごそう。「ブランデー」にとって決して若いカップルではない大人のふたりと思うのだが・・・
でこぼこの 雪道たどり 初デート (東根市:大山美代子)
雪の日が長くつづくと、除雪も追いつかず、デコボコの道がそちらこちらに生まれる。初デートは彼についてゆくだけなのだが、そのデコボコがなぜか楽しい。二人が春の日差しを浴びる日がきっと来るだろう。
満月と おしゃべりしてる 軒つらら (尾花沢市:しず)
冬も峠を越して少しづつ、明るい日差しの日が増えてきた。軒に下がる太い「つらら」も満月の光がきらきらとどどき、まるで二人で何かぺちゃくちゃと話をしているように見える。やがて月は欠けてゆきつららも姿を消してしまう。「いま」だけの事である。
くちびるの 雪の冷たさ ハートまで (尾花沢市:チャコ)
彼といま、雪を食べる。冷たい。でもその冷たさは彼といるからこそ心の奥にとどく特別の感じがする。時が止まったままでいてほしい・・・
受賞されました皆様おめでとうございます!
また、沢山のご応募誠にありがとうございました。次回もふるって投句くださいますよう、重ねてお願い申し上げます。